脱税したミルクで作られた門外不出のチーズ・ルブロション

＜もっと知ると、もっと楽しい＞
〜フランスのすごい食品編 vol.20〜

フランス人は食べ物の話が大好きで
外国人にアレコレ勧めるのも大好きですが

何を食べるか？だけではなくて
どう食べるか？まで詳しく教えたがる
非常に世話焼きな一面をお持ちであります

だから、何かの料理に使うチーズに当たると
その調理法まで教えてもらえるという
プラスアルファの特典がついてくるんですよ

というわけで、そのままでは食べないという
噂のチーズのひとつが、これ（↓）

このルブロションというサヴォワ地方の
チーズであります

そのまま食べた感じの味は
（絶対、フランス人が聞いたら怒るけど）
雪印のプロセスチーズみたいです

さすがに、あれより風味は豊かですけども
クセの無さや食感は、まさに雪印です
（ちなみに、この子もAOCです）

ルブロションとは、サヴォワの言葉で
”再び搾る”という意味なんですが

ずっと昔、絞った牛乳の量に基づいて
税金の額が決まっていたことから
農民たちは、役人のいる前で一部だけ絞り
彼らが去った後で、再び搾乳してたらしく

そんな、後から再搾乳した乳で作られたのが
このルブロションというチーズなんだとか

そのため、しばらくの間、このチーズは
存在することさえ知られてはいけない
門外不出の秘密のチーズだったんですよ

そんな、幻のチーズ・ルブロションが
好きだというフランス人は意外と多いです

そして、彼らから決まって出てくるのは
サヴォワの郷土料理・タルティフレット
にして食べると、マジで最高！ってセリフ

ほら、これがレシピだよ

てな感じで、リンク先まで送られて来たため
例によって律儀な私は、それならば…と
試しに作ってみること、1回目…

ふむ、
玉ねぎとベーコンの炒め方が足りないね

との、有り難いダメ出しをいただいて、
再度、作ってみること、2回目…

ふむ、
オーブンの温度が高過ぎるね

との、やや理不尽なダメ出しをいただいて
（レシピ通りの温度で焼いたので）
めげずに、作ってみること、3回目…

うん、これなら合格！

ですって

ああ…私はたった今、
いったい、何に合格したのでしょう？

つーか、
私、お菓子の勉強に来たんですけどね

なんでサヴォワの郷土料理とか
必死で練習してるんだっけ？

てか、サヴォワってどこ？
（ここでした、アルプスの山麓ですな↓）

余談ですが、
チーズっていうものは最低9ヶ月間は
熟成させていないと美味しくないらしいです

巷では6ヶ月のものも売っているけど
美味しくないから買っちゃダメ、とのこと

って、
またチーズの豆知識が増えとるがな

私、お菓子の勉強に来たんですけどね

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たった一度の人生なんだから
失敗したって思うがままに生きる方が
自分らしいと思ったのが、2019年の春

これから何が起こるかわかりませんが
転んでも前に倒れて、いつも上を向いて
パリの洗礼を沢山浴びながら
毎日を楽しみたいと思います

郷に入れば、郷に従え
この際、パリのことをトコトン好きに
なってみようと思います
”フランス・パリをこよなく愛す”
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世の中には、パリ好きが沢山いるんですね
私も、早くパリが好きになれるといいなー
”パリ大好き”
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私と同じく、フランス生活に馴染もうと
必死こいてる方はコチラもどうぞ…
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