チーズを愛する国なのに、〇〇がないという不思議

＜はじまりの、始まり＞
〜フランスのすごい常識編 vol.24〜

いつもの世話好きフランス人が

じゃ、次はムサカを作ってみようか

と、再びレシピを送ってきてくれたんですが
使ってるチーズはパルミジャーノ（伊）だし
入れる野菜もナスとジャガイモだし
どのあたりがフランスなんだろう、と思って

ちなみにこれは、どこの郷土料理？

って聞いたら

ん？これ？
これは、ギリシャ料理！

僕、大好きなんだよねー

ですって

あれ？
なんだか、主旨、変わってませんかね？

それでも、勧められたからには作ってしまう
どこまでも律儀な私…

いいけどさ、美味しかったから…

いろいろ聞いてると、どうやらフランス人は
地中海に対する憧れがすごく強いみたいで

ギリシャ料理はもちろんのこと
北アフリカ料理なんかも好きな人が多い模様

ちなみに、一番人気のある北アフリカ料理は
クスクス（世界最小パスタ）らしいのですが

クスクスは、作らなくてもいいよ
僕、好きじゃないから

ですって

やっぱり、主旨、変わってませんかね？

余談ですが、この前、ひょんな事から
食に関する諺の話になりまして

なんでも、日本の”腹八分目”っていう言葉は
フランス人的には理解できないらしいです

入るまで食べる、それがフランス人

とのこと

なんなら

チーズを欠いたデザートは、
片目のない美女のようなもの

っていう諺があるくらいで

もしも、素敵なレストランに行ったら
どんなに苦しくてもチーズは食べないと…

って思うらしいです、はい

デザートを食べる前提で話が進んでいるのも
気になるところですが

もっと気になるのは、
チーズがデザートの一部として認識されてる
ところですかね

あれ、別モノじゃないんですな

チーズ専門店がそこら中にあって
これだけチーズを愛し、食べまくる国なのに
チーズケーキというものがないのは

チーズそのものがデザート扱いされてるから
っていうのもあるんだろうな…と、
今更ながらガッテンしたりして…

ちなみに、ちょっと矛盾するようですが

お隣のスペインにはバスクチーズケーキが
そして、イタリアにはティラミスがあるのに
フランスにチーズのお菓子がないのは

フランス人たちに、”甘いチーズ”が
受け入れられなかったからとも言われてます
（そりゃ、蜂蜜を付けたくないワケだわ）

ま、あれですね

日本人がライス・プディングを見て
（お米をミルクと砂糖で煮たもの）
ウゲーッと思うのと同じ感覚なんでしょうね

きっと

*****
たった一度の人生なんだから
失敗したって思うがままに生きる方が
自分らしいと思ったのが、2019年の春

これから何が起こるかわかりませんが
転んでも前に倒れて、いつも上を向いて
パリの洗礼を沢山浴びながら
毎日を楽しみたいと思います

郷に入れば、郷に従え
この際、パリのことをトコトン好きに
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