<ホンモノを作るには、本物を知らないと>
〜東京パン・スイーツ編 vol.43〜
日本人は美味しいもののために並ぶのを
苦と思わない稀有な人種らしくって
海外の友人も、日本の行列を見ると
感動してパシャパシャ写真を撮ってます
パリのラーメン屋だって
ベルリンのハンバーガー屋だって
行列できるじゃん、って思うのですが
ここまで至る所に行列を作っている国は
確かに珍しいのかもしれません
さて、昨年の11月1日に開業した渋谷の
スクランブルスクエアにも、例に漏れず
大行列を作っているお店があるんですよ
開店からしばらく経つし、ぼちぼち行列も
消えている頃だろうと思っていたのに
全然、全然、そんな事なくて
ビックリような長い行列が開店15分前から
既にできており…こりゃ、たまげました
もちろん、私の背後にも強烈な行列でして
これ、みんな買えるのかな…?レベルです
結局、お会計まで終わったのは40分後…
こりゃ、本当にすごいわ…
みんな、新しいものが好きなのね(笑)
<このお店のこと>
さて、そんな大行列を作っているのは
いったい何のお店なのか…と申しますと
フライスの高級バターブランド・エシレが
手がけるパティスリーなんですよ
ここのバターは250gのブロックで
なんと2400円もする超・お高いバターです
(フランスでは5€で売られてますけどね…)
雪印が200gで410円ですから
約4〜5倍のお値段ってことですな
この手のフランス製のバターはどれも
モテはやされがちなのですが
熾烈なブランディング競争に打ち勝って
日本で一番ポピュラーになったのが
このエシレバターなんですよ
ちなみに、フランス製バターがモテるのは
その多くが”発酵バター”だからです
発酵バターは、日本で主流の非発酵よりも
コクや風味が強いとされ、
お菓子に使うと全然仕上がりが変わる、とか
乳酸菌を多く含むので健康いいとか、とか…
でもって、エシレがブランディング戦争に
圧倒的な勝利を治めることができたのは
いち早く海外進出を企図し、流通網を抑え
日本における空前のパンブームに
乗ることができたからだと言われています
実は、エシレ以外にも美味しいバターは
たくさんあるのですが、帰る場所が
本当に限られていて、なかなか名前が
浸透していかないのだと思います
<このお店のすごいやつ①>
こちらは丸の内店にもありますが
バターが主役のお菓子、マドレーヌ!
丸の内店の巨大マドレーヌも食べたいけど
こっちには置いてないみたいなので諦め…
いやー、真後ろで焼き上げてるところも
かなり好感が持てますなぁ…
焼き菓子の寿命は焼き上がりから2時間
ビニール袋はお菓子の棺桶…ですからね
見た目は、結構濃い目の焼き色がついてます
確かに、これくらい濃いブラウンでも
しっかり焼き膨らんでいるので
美味しく、力強く見えるなぁ…
型の大きさも市販のものに比べて
少しだけ大きい気がする…気のせいかな…
(特注の焼き型使ってるんだろうなー)
その方(大きい方)が食感はフワフワなので
自分も少し大きめの型が欲しくなっちゃう
さて、お味の方はいうと、個人的には
少し焼き過ぎかな…という印象
こればかりは好みの問題だと思うので
サクサクのマドレーヌがお好きな方には
ヒットするかと…
私は自分で焼くときもフワフワなのが
好きなので、ちょっと物足りなかったです
あ、もちろん、巷で売っている
ベタベタのマドレーヌよりも100万倍
マシですけどね…
<このお店のすごいやつ②>
お次はフィナンシェを食べてみたのですが
やっぱり、これも少し焼き過ぎって感じ…
超・真ん中の真ん中(全体の1割くらい)は
フワフワしてる部分があるのですが
他は硬いくて、バターを使い過ぎた時の
特有の”ヌチャヌチャ感”が出てしまってます
うーん、残念です
見た目も、やや膨らみに欠けているので
(つまり美しさに欠けているので)
これで300円は高いなぁ…って思っちゃう…
<このお店のすごいやつ③>
サブレという焼き菓子もシンプルながら
上手に焼き上げるのが難しいお菓子でして
私も何冊かレシピ本を試しましたけど
腕が悪いため、なかなかコレ!ってのに
出会えていないのが現状です
サブレもバターが主役のお菓子ですから
エシレが自分のところの上質なバターで
いったい、どんなサブレを作るのか…
相当楽しみなところであります
また、中に挟んであるバタークリームは
それこそバターそのものですから…
いやはや、腕の見せ所って感じですよね
それにしても、この大きさで300円は
エシレブランドがついてるといっても
少しやり過ぎ感はあるかなぁ…
日本で売っている値段の4分の1で
実際は買えるわけなので…
やっぱり自社製品といえども
空輸代と関税の壁は高いのかなぁ…
さて、このサブレサンドには
バター、ピスタチオ、レムレーズンの
3種のフライバーがあるのですが
私が好きだったのはダントツで
ラムレーズンのバタークリームでした
バターは味に立体感がなくて平凡、
ピスタチオも何だかノッペリしていて
バターの悪い側面(重さ)が出てる…
その点、ラムレーズンはラム酒の薫りも
程よい感じで効いており、軽やかで
バターのフワッとした良い側面が
惹き立てられているんですよね
ちなみに、サブレは至って普通でして
そこまでの感動はなかったかも…
<このお店のすごいやつ④>
実は、一番美味しかったのはこれでした
この数量限定のサブレ!
トップにはエシレバターと砂糖で作った
アイシングがかかってるんですが
そんなに甘くなくて、クリーミーで
こんなアイシングもあるのね、って感じ
そして本体(サブレそのもの)の方は
とてもしっとりしています
バターが効いているんですよね、きっと
でも、不思議と重すぎないんです
マドレーヌやフィナンシエもそうですが
バターのとろみはあるんですけど
胃にもたれるような嫌な感じがない…
こんなサブレを焼けるようになりたいなぁ
さて、問題の渋谷店限定のカヌレ…
味の方はどうなんだ?って感じですが
食べてみて、妙に納得してしまいました
当初、カヌレってバターは少量しか
使わないよなぁ…って思っていたんですけど
このカヌレ…蜜蝋の代わりに大量のバターを
使って焼き上げているんですね
普通のレシピでも蜜蝋の代替品として
バターを推奨するものが多いのですが
代替…というよりも敢えて大量にバターを
使って焼き上げました!ってことみたい
だから、蜜蝋とは違う黒々しさがあり
表面の硬さも蝋で固まった…というより
高温で焼き付けれて焦げ固まったって感じ
うーん、これ、美味しくない…(苦笑)
1個500円くらいするのになぁ…残念すぎる
何が残念か…ていうと、焦げたバターの
香りで、本来のカヌレが持っている
ラムやカスタードの甘くて幸せな風味が
完全に消し飛んでいるんですよね
最近、蜜蝋でしかカヌレを作ってないので
余計にその差がわかってしまった…
やっぱりカヌレには蜜蝋がベストだなぁ…
そして(きっと)大量にバターを使いつつ
しっかり固めるために高温で焼いている為
すごく重いし、乾燥してしまってる
私のやつなんて、高温で乾燥し過ぎて
中が空洞になっちゃってるし…
これ、売っちゃいけないレベルだと思う…
発想は悪くないと思うのですが…
腕が悪いなぁ…なんて…すみません…
てなわけで、ここまで読み進めて下さった
皆さんは想像できていると思うのですが
この店は高級バターブランドに名前負けした
残念な焼き菓子販売店、星の数は2つです
間違いなく、並ぶ必要なし!!です!!!
逆にいえば、どれだけ原材料が良くっても
腕が悪いと美味しくないって事なので、
その意味で何だか勇気をもらえたかも…
\お店の詳細はコチラ/
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13240780/
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MICHI