お酒の起源になったといわれる蜂蜜酒…その名もシュシェン

＜もっと知ると、もっと楽しい＞
〜フランスのすごい食品編 vol.30〜

お菓子の国のレディー達は
不思議なことに、全然太っておりません

そんなわけで
彼女らの夏のデフォルトスタイルはヘソ見せ

そんな美しいヒマワリさん達が街に咲き乱れ
思わずサングラスをかけてしまうほど
眩しく、華やかなパリの夏…

そこに、普通丈の白Tにジーパンを履いた
おかっぱ頭のジャパニーズ・シイタケが
トコトコと街を歩いてる違和感と言ったら…

思わず、サングラスを外して二度見するほど
浮いておりますがな

ああ…同じ人間なのに…

あの色気は、どこをどうやったら出せるのか
教えてもらいたいもんであります、はい

えー、さて…

最近は、めっきりお酒に弱くなっちゃって
前ほどは飲めなくなりましたゆえ

フランス人達が愛する食前酒というものは
飲まないことの方が多かったんですが

そんな私が、思わずブルターニュ旅行から
買って帰って来た食前酒が、コレ

このシュシェンと呼ばれる蜂蜜酒です

ちなみに、蜂蜜酒というのは
蜂蜜・水・酵母を発酵させた醸造酒でして
1万年前から存在するお酒の起源なんですよ

ヨーロッパでは、ブドウの栽培が難しい国で
広く作られているようですが
その作り方は様々、よって味も様々…

ここブルターニュの場合は
酵母として、リンゴの果汁を加えることで
蜂蜜を自然発酵させるところがミソです

古代ゲルマン民族は、
結婚後1カ月間、蜂蜜酒を飲む風習があって

その期間を

ハニー（honey：蜂蜜酒）
ムーン（moon：月）

と呼んでいたため、新婚旅行のことを
”ハネムーン”と呼ぶようになったんだとか

で、ブルターニュのクレープリーでは
これが食前酒として必ず置いてあるんですが

ブルターニュ居住歴を持つフランス人達が
みんな、口を揃えて

シュシェンは、絶対に飲んだ方がいい

と、全面推ししてくるので
そこまで言うなら…と試しに飲んでみた所、
これが、なかなかどうして、超・美味しい

飲んだ感じは、貴腐ワインみたいに
少しトロリとしておりまして
アルコール度数13％とは思えない飲み易さ

しかも、飲んだ時に鼻に抜ける蜂蜜香は
上等なシャンパンを飲んでるみたいで
これまた、幸せな気分にしてくれるんです

夏場なら2〜3日、冬場でも1週間で
発酵が終わって出来上がる…っていうことで
昔は自家製も多かったみたいです、はい

それにしても…

シードルも自家製、蜂蜜酒も自家製だなんて
昔のブルターニュの家庭はどこも酒造家…

そりゃ、他のフランス人たちに
ブルターニュの人は酒豪が多いって
言われるわけですな

黒帯・武闘家は、その気になれば
毎日、ウイスキーを1本開けられるとのこと

でも、お金が幾らあっても足りないから
我慢しているんだそうな…

おそるべし、ブルターニュの強い肝臓…

*****
たった一度の人生なんだから
失敗したって思うがままに生きる方が
自分らしいと思ったのが、2019年の春

これから何が起こるかわかりませんが
転んでも前に倒れて、いつも上を向いて
パリの洗礼を沢山浴びながら
毎日を楽しみたいと思います

郷に入れば、郷に従え
この際、パリのことをトコトン好きに
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