<お菓子作りは化学だと思う>
~ブントケーキ編 vol.01~
突然ですが、今月…11月の15日は
アメリカでは”バント・パンの日”です
これは、バントケーキと呼ばれる
欧米の定番ケーキを焼く型のことでして
真ん中に穴の空いた輪状のこのケーキが
どれだけ人気があるかが伺えます
ちなみに、人によってバントケーキとか
ブントケーキとか呼び方が変わるのですが
(スペルはBundt Cakeです)
私は、このケーキの源流が
ドイツやオーストリアで食べられていた
ブントクーヘンにある…ということから
ブントケーキと呼んでいます
実は、このケーキ…
なんで真ん中に穴が空いているんだ?
変なケーキだな、ということで
初めはあまり人気が出なかったそうです
ところが、今から50年くらい前…
とある製菓製パン会社が主催する
料理コンテストにおいて
このブントケーキが2位となったことから
一気に人気に火がついて
瞬く間にアメリカ全土に広まったんだとか
今では、50年売れ続けたケーキ型として
博物館に展示されているくらいなんですよ
真ん中に穴が空いていることで
焼きムラもでき難いという合理的な部分も
大衆に受け入れられた理由だと思います
今日は、そんなブントケーキの中から
私の敬愛する吉野さんの本に載っている
リッチバニラブントケーキをご紹介します
まるでベイクドチーズケーキのような
こっくりとしたクリームチーズの味わいと
ホロリと崩れるブントケーキならではの
食感が合わさった万人ウケするメニューです
それでは、作り方です
このケーキを作る工程は非常にシンプルで
さすが、アメリカ家庭の定番ケーキって感じ
混ぜて、混ぜて、混ぜて、終了です
<ちょっとしたコツ①>
なのですが、この”混ぜ”が足りないと
全然膨らんでくれなくて
背の低い、ギュッと締まって硬いケーキに
なってしまいますので
是非とも、気合を入れて混ぜまくって下さい
この工程の目的は、ズバリ、
材料の中に”空気”を取り込むことです
ちなみに、バターや卵は空気を取り込むと
色が白っぽく変化します
それを目印に、とにかく無心で混ぜまくる…
それが、このケーキの必勝法です
まずは、バターとクリームチーズに
空気を取り込むのですが、写真くらいまで
白くなれば完璧です
次に卵を投入すると、少し黄色くなりますが
それでも頑張って混ぜ続けると
写真のように再び白っぽくなります
その際には、しっかり乳化させるためにも
卵を何回かに分けて入れることもお忘れなく…
本には2回に分けて…と書いてありますが
ビビリの私は最低でも4回に分けて入れます
そうすることで、失敗(分離)することは
まずなくなりましたので、オススメです
<ちょっとしたコツ②>
卵を全部投入し、十分に白くなったら
あとは粉類を入れてゴムベラで混ぜます
ここで、ゴムベラをボウルに入れる際は
ボウルに対して必ず垂直にして下さい
寝かせて入れると、せっかくフワフワに
空気を取り込んだ生地が潰れて
今までの苦労が水の泡になってしまいます
垂直に入れて「の」の字に混ぜる…
ゴムベラの扱い方、混ぜ方については
いろんな指南書がありますが
シンプルな原理原則は、これに尽きます
垂直に入れて「の」の字に混ぜる
このやり方は、どこか別の場で
もっと丁寧に解説したいと思います
さて、残るは吉野さんの仕上げ作業の定番…
ミキサーで30秒混ぜれば終了です
<ちょっとしたコツ③>
そうそう、地味に難しいのが
ブント型に隙間なく生地を流し込むこと…
(生地自体があまり水っぽくないので)
私も、いつも小さな隙間ができちゃいますが
それを軽減させるためには
生地を敷き詰めるようなイメージで
少しずつ入れていくことです
作業工程自体はシンプルなのに
コツを知っているのと知らないのとでは
全然仕上がりが変わってくるアメリカ家庭の
定番ケーキ…いかがでしたか?
とっても優しい味わいで、
ベイクとチーズケーキよりも少し軽いので
朝の起き抜けにもペロリと食べられちゃう
万人ウケするこのケーキ…
混ぜが足りないと潰れて重くなったり
どうしても細かい隙間ができちゃったり…と
意外にも、上手に作るのが難しいので
作り甲斐は抜群にあるのですが
気軽にオススメできるレシピではないかな…
というわけで、星の数は3つです!
が、我こそはという方は
是非とも挑戦してみてください!
バターや卵に空気を入れることの大切さを
学ぶには持ってこいだと思います!
\化学っぽく上手くなる・本日の豆知識/
スポンジケーキをフワフワにしてくれるのは
卵を混ぜることで出来る気泡なのですが
バターケーキをフワフワにしてくれるのは
卵とバターを混ぜることで入る”空気”です!
なので、繰り返しになりますが
バターと砂糖を混ぜる時は
頑張って沢山、沢山、混ぜてくださいね
そして、その時のバターの状態は
指で押すとスッと跡が残るくらいが理想です
なぜなら、冷えているバターは
組織同士が強く結合しているので
中に空気の入る隙間がありません
一方、柔らかすぎて液体っぽくなると
今度は、組織の結合力が極端に弱まるので
せっかく入れた空気が抜けてしまうんです
ですので、適度に隙間があって
取り込んだ空気を逃さない程度に
組織同士が結合している状態が理想的…
そのひとつの目安が、
「指で押すとスッと跡が残るくらい」
というワケなのです
そんなに目くじら立てなくてもいいのですが
私は気合い入れて作りたい時は
バターの状態に結構気を遣っているんですよ
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MICHI