ちょっとした発音の違いが、意味合いを大きく変えてしまう難しさ

＜はじまりの、始まり＞
〜フランスのすごい常識編 vol.63〜

このところ、お菓子と果物の関係性には、
いろんな法則がありそうだ…と
エラく興奮していた私でございますが

パパのミラベルで作ったタルトの写真を
報告も兼ねてマモンに送ったら
とても美味しそう！って褒めてもらった上で

でも、原則的に
冷たいカスタードと生の果物を合わせるのは
赤いもの（イチゴやラズベリー）だけ

それ以外の果物とカスタードを合わせる時は
オーブンで一緒に焼き込むのよ

っていう、
新たな法則を教えてもらって、大興奮

でも、やっぱり、
その理由はわからないらしい…

ああ…

この湧き上がる好奇心を、
どうやって処理すればよいのやら…

無駄に、萌えますな

えー、さて…
明日から、いよいよ製菓学校が始まる…
ということで、

この一週間は、月曜日から日曜まで
みっちり7日間、そして…なんと毎日3時間

大阪の優しいお兄ちゃん（セバスチャン）が
ひたすらフランス語を教えてくれましたがな

パイセンといい、セバスチャンといい…
本当に、どこをどうやったら
こんなに優しい、素直な子どもが育つのやら

パパとマモン、すげー

そんなセバスチャン先生の本日の授業は
「マルシェで、ハムの薄切りを3枚買う」
で、ございまして

フランス語で

・3枚＝トロワ
・薄切り＝トランシェ
・ハム＝ジャンボン

つまり

トロワ・トランシェ・ドゥ・ジャンボン
シルブプレ

って言えば、いいだけの話なんですが
鼻母音（＝アン）の発音が下手クソ過ぎて

薄切り＝トランシェ

が

汚ねえツラ＝トロンシェ

に、どうしても聞こえてしまうらしく、
先生の笑いが止まりませんでしたぞ

文脈から想像はつくから、大丈夫！
自信を持って、行っておいで！

なんつって、
温かく送り出してもらったものの

お肉屋さんのオジチャンが、
一瞬、固まっていたのを見る限り

3枚の汚ねえツラのハム、シルブプレ

って、聞こえたんだと思われます、はい

ちなみに、

・ドゥ＝doux＝柔らかい
・ドゥ＝deux＝ふたつ

この両者を言い分けることも、未だ出来ず…
さっきも、チーズ屋さんで

店：どんなチーズが欲しいんだい？
私：ドゥ（柔らかいやつ）、シルブプレ

店：どんなチーズが、ふたつ欲しいんだい？
私：ドゥ（柔らかいやつ）、シルブプレ

店：？？？
私：サ（これ）、シルブプレ

店：これを、ふたつでいいのかい？
私：・・・

なんつって

本当は柔らかいチーズのオススメを
教えてもらいたかったのに

止む無く、ジャケ買いに甘んじる…という
飽くなき戦いを終えて来たばかりであります

あー、この半年間、
ほぼフランス語の勉強しかしていないのに
こんなに通じなくって、いいんでしょうか…

ま、泣いても笑っても
明日から、製菓学校のスタートであります

良い学びと出会いに、恵まれるといいなー

*****
たった一度の人生なんだから
失敗したって思うがままに生きる方が
自分らしいと思ったのが、2019年の春

これから何が起こるかわかりませんが
転んでも前に倒れて、いつも上を向いて
パリの洗礼を沢山浴びながら
毎日を楽しみたいと思います

郷に入れば、郷に従え
この際、パリのことをトコトン好きに
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