フランス人が大好きなアーティチョークなるものの、ワタシ的・理解

＜もっと知ると、もっと楽しい＞
〜フランスのすごい食品編 vol.32〜

モワエ一家（ジュリアン家族の苗字）には
一匹のワンちゃんがおりまして
超・賢い、そのワンちゃんの名前はジャヤ

私が聞き取れない、ご主人様のフランス語を
漏れなく理解して動き回る彼女の姿に
途方もない劣等感を覚える滞在4日目…

えー、さて…

今日は、フランス人が大好きな
アーティチョークなる野菜に関しての
ワタシ的理解を呟かせていただければ…と

ところで、この野菜…

アーティチョーク、なんて言われると
なんだかカッコイイ感じがするんですが

和名は朝鮮アザミと言いまして
その正体は、平たく言えば、
馬鹿でかい”お化けアザミ”の蕾であります

先日、大家さんに、

とっても、美味しいわよー！

なんて勧められて、買ってみたんですが
調理法＋食べ方が、いまいちよく分からずで

そのまま冷蔵庫の中で萎れて終了したのが
ザッと、1週間前…

そして今日、

隣の村で開かれていたマルシェで
パパさんが、いそいそとコレを買い込み

晴れて、この奇怪な野菜を食べられる日が
やってきた訳でありますが

その食べ方はというと
やれレモンを入れろとか、生で食べろとか
いろんな方法があるみたいでして

マモンの場合は、塩を入れて圧力鍋で茹で
それに自家製マヨネーズをつけて食べる
とってもシンプルなスタイルを採用

参考までに、食べ方をザッとご紹介すると

1）まずは、周りのガクを一枚ずつ剥がし
2）ガクの根元の繊維を歯でしごいて食べる

3）そして、オシベを取り除いて

4）芯のところを食べる

てな感じで、食べ進めるんだとか

でもって、
このイカツイ野菜の断面図がコレ（↓）

ここのさー、
芯のところが最高なんだよねー

と、うっとり顔のジュリアンを横目に
食べ始めること、およそ5分…

……………………（もぐもぐ）

……………………（もぐもぐ）

む？

普段は、ワイワイ、会話が弾む食卓が
びっくりするくらい静かになって

全員が無言で、このお化け蕾と格闘しつつ
最高に美味しい芯の部分に早く到達しようと
作業に集中しているではありませんか

ふむ…
この風景…

どこかで、見たことがあるぞ？と思いきや

そう、カニ！
カニであります！

この、食べるのが大変な割りに
食べられる部分が少なくて
なかなかお腹がいっぱいにならない感じや

その間、食卓の誰もが黙々と作業に集中し
会話が一切なくなってしまう、この感じ…

身の部分だけ別売りされていて
結構、お値段がする贅沢品である感じ…

まるで、日本人にとってのカニ、そのもの…

ちなみに、

何かっていうと味に厳しいジュリアンが
うっとりするアーティチョークの芯は
ワタシ的には、味のない、芋

でも、アーティチョークにつける
マモンの自家製マヨネーズが最高なので
結果的には、超・美味しい、って感じ

というわけで、

実は、
カニがそんなに好きじゃない私には

その全てが、やっぱり”カニ”だってことで
この野菜は、畑のお肉…ならぬ

畑のカニ

と、命名させていただきたく存じます

*****
たった一度の人生なんだから
失敗したって思うがままに生きる方が
自分らしいと思ったのが、2019年の春

これから何が起こるかわかりませんが
転んでも前に倒れて、いつも上を向いて
パリの洗礼を沢山浴びながら
毎日を楽しみたいと思います

郷に入れば、郷に従え
この際、パリのことをトコトン好きに
なってみようと思います
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