フランスのすごい常識

古いアパルトマンは、住所の書き方がちょと独特

<はじまりの、始まり>
〜フランスのすごい常識編 vol.08〜

今日は、ずっと不思議に思っていた
フランス住居の常識について、です

パリの古いアパルトマンには
部屋番号というものがついていません


京都ばりに建物の高さ制限が厳しいパリには
流石にタワーマンションこそないものの
それでも、ひとつのアパルトマンに
およそ20〜30世帯くらいは住んでいます
(もっと多いところもあると思う)

そんなアパルトマンで、部屋番号なしに
どうやって個人宅の場所を特定するのか?

まさか、目検で?

そう、まさかの目検です

いやはや、びっくり

うちのアパルトマンを例にご説明すると…

まずは、この入り口にある貼り紙から
届け先の人の苗字を手掛かりに、
その人が住んでいる階、位置を確認します


で、今度は、こっちのインターホンで
その人の苗字が出てくるまで、
根気強く”次へ”ボタンを押し続けます



で、その人が応答したらロックが解除され
ようやく中に入れる…
っていう、骨の折れるシステムなんですよ

ちなみに、住所はどう書くのかというと
路上で道案内をするような感じで書きます

我が家の場合は

「左の棟、3階、左のドア」

実際には

Bâtiment Gauche, 3ème étage,
Gauche

うーむ、長い…

部屋番号を割り当ててくれさえすれば
皆が幸せになれる気がするのに
なぜ、こんなに面倒くさいことをするのか?
例によって、フランス人に聞いてみたところ

あー、古いアパルトマンはついてないね
昔は、部屋番号なんて要らなかったからね

今は要るよね?

今は要るかもね

なんでつけないの?

なんでつけるの?

と、全然噛み合わないまま、会話は終了

しまいには、
向こうの全く悪びれない空気に押され
自分が変なこと言ってる気までしてきて
うっかり、謝りそうになっちゃった

危ない、危ない

生まれた時から、それが当たり前だと
もやは疑問にも思わないし
それを変えようとも思わないんだろうなー

きっと

まぁ、でも逆に日本は、
表札に部屋番号と名前の両方書くのが
主流だけれども

ある日、外人がトコトコ寄ってきて

両方は要らないよね?

なんで、どっちかにしないの?

って言われたら、なんでだろうねぇ…
としか答えられないかもなぁ…

いずれにせよ、その国や土地の当たり前って
外から見ると不思議だらけ…

いやはや、面白いもんですな

*****
たった一度の人生なんだから
失敗したって思うがままに生きる方が
自分らしいと思ったのが、2019年の春

これから何が起こるかわかりませんが
転んでも前に倒れて、いつも上を向いて
パリの洗礼を沢山浴びながら
毎日を楽しみたいと思います

郷に入れば、郷に従え
この際、パリのことをトコトン好きに
なってみようと思います
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