<お菓子作りには、哲学があった>
〜リッツで修行・初級編 vol.08〜
フランスの老舗ホテルが運営する学校なんで
当然ながら、そこで習うのは基本的に
フランスの伝統菓子ばかり…
ということで、
先日は、ミルフィーユを仕上げましたぞ
このミルフィーユの土台とも言える
幾重にもなった、サクサクのパイ生地は
作るのが、ものすごーく難しくて
機械なしでやるのは、ほぼ無理
機械でやるとしても、熟練の技が必要
という、強者でして
更には、小麦粉の中に含まれている
グルテンという成分との戦いを制するために
事ある毎に、生地を休ませないとダメなんで
仕上がるのに5日かかるという…
なんともデリケートなお菓子なんですよ
そんな(機械なしでやるとしたら)
フランス菓子の難易度・最高峰のやつなので
僅か2週目で、授業に登場するだなんて
私的には、大興奮状態なワケであります
ちなみに…
幾重にも重なる繊細なパイ生地が
まるで葉っぱのようだ…と名付けられた
こちらの“ミルフィーユ”というお菓子
フランス語では
1000枚の葉っぱという意味でして
シェフのレシピのように
パイ生地の表面は砂糖が溶けてキラキラと
輝いているのが初期のスタイルで
粉砂糖で白くお化粧してあるのは
後期になって生まれたスタイルなんですよ
また、初めからパタンと倒れているのが
伝統的+古典的なミルフィーユの姿らしく
いつ、どこで、何のために
これが、スクッと立ち上がったのかは?は
今となっては、誰にも分からないんだとか
って、話を大阪のお兄ちゃんにしたら
ん?
今、このお菓子のこと、何て言った?
って、ビックリされたんで
え?
ミルフィーユでしょ?
って、返したら
えーーー!
うそーー!
日本では、このケーキのことを
ミルフィーユって言うの?
ですって
てか、そもそもフランス語の名前なんで
意味が分からずキョトンとしていると
フランス語で
1000枚の葉っぱは、ミルフイユ
ミルフィーユだと
1000人の娘って意味になっちゃうよ
とのこと
フランスのケーキ屋さんで
ミルフィーユください、って言ったら
ただの怪しい人だから、気をつけて(笑)
とも
いやはや
本当にフランス語って難しい言語ですな
ちなみに…
どんなケーキの名前にも
必ず物語があるのがフランス菓子…
もし、1000人の娘という名前のケーキが
本当にあったなら
それはそれで、物語を聞いてみたくなる
素敵なケーキだったのかもしれませんな
*****
たった一度の人生なんだから
失敗したって思うがままに生きる方が
自分らしいと思ったのが、2019年の春
これから何が起こるかわかりませんが
転んでも前に倒れて、いつも上を向いて
パリの洗礼を沢山浴びながら
毎日を楽しみたいと思います
郷に入れば、郷に従え
この際、パリのことをトコトン好きに
なってみようと思います
”フランス・パリをこよなく愛す”
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私も、早くパリが好きになれるといいなー
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どうもありがとうございました
MICHI
なるほど、小麦粉スイーツはグルテンとの壮大な戦いに勝利した勇者からできているんだね。
グルテンとの闘いを避けたジョコビッチはそのせいでひねくれ者になったのかー。
ささてつさん、おはようございます!
ジョコビッチって、
グルテンフリーの食を好むことで有名な
めちゃくちゃ強いテニスプレーヤーなんですね。
ほえー
でもって、先日、試合で負けちゃったんですな。
ふむふむ…
勉強になりました。
はい、そうなんです!
小麦粉スイーツとグラタンとの戦いは壮絶でして
この勝敗が、口当たりの全てを左右しますし
それと同時に、見た目の麗しさにも多大な影響を与えるんですよ。
これが、お菓子からパンに変わると
その戦いは更にピリリッ緊張感が増して
手に汗握る…押し引きの連続なのであります!
グラタン!?
___
_/ ⌒ ⌒ \
/)) (●) (●) ヽ
|∩ (_人_) |
/ ノ、_ヽノ_ノ ̄)
/ / /フ_/
L_/\ \(
自分が、グルテンを、なぜかグラタンと間違えていたことよりも
この、想像を超えた切り口のレスが斬新過ぎて、
えええええーーーー!
って、なりました(笑)
あ…あたらしい…
それにしても…
グルテンとグラタンを間違えちゃダメですな。
大変、失礼いたしました!
余談ですが、グラタンってフランス語らしいです。
私は、こっちに来るまで、グラタンがフランスの家庭料理だって
あまり知りませんでした。
(マカロニ=パスタを使うんで、勝手にイタリアンだと思ってました)
しかも、フランス人が発音すると「ガタン」に聞こえるんで
グラタンがフランス語だと知った後でも
目の前の家庭料理が、グラタンだと認識できないことが多いです(笑)