<もっと知ると、もっと楽しい>
〜フランスのすごい食品編 vol.06〜
最近、お菓子の事から脱線しがちなので
今日は少し本編に戻ってみたいと思います
お菓子作りに欠かせない材料のひとつに
玉子が挙げられるかと思いますが、
私は日本の玉子の方が黄身も濃いし
育て方にも拘ってそうだし
勝手に、規制が厳しい印象を持っていました
が、調べてみると、なかなかどうして
フランスには、日本よりも明確で厳しい
玉子の格付け基準みたいなものがある模様…
ちなみに、格付けは下記の4段階
・0:屋外+有機飼料で飼育(ビオ)
・1:自由に動ける野外で飼育(放し飼い)
・2:自由に動ける室内で飼育(平飼い)
・3:屋内の仕切り内で飼育(ケージ飼い)
もちろん、3→0にいくほど手間もお金も
かかるので値段が上がるのは日本と同じ
で、この格付けをワインと同じように
きちんと明記して販売するのが普通らしい
ちなみに、これが格付け番号・0番の
”BIO”と呼ばれる玉子のパック
そして、これが玉子そものも
フランスでは、玉子ひとつひとつにも
格付け番号・生産場所・消費期限を
刻印することが義務付けられているとのこと
むぅ…なかなか、ちゃんと管理されとるがな
ところで、今日、特に注目したいのは
その中でも、格付け番号・3番の玉子ちゃん
ケージ飼いとも呼ばれるこの玉子…
これに対する定義(考え方)とシェアが
日本とフランスとでは全然違うんです
まずは、シェアの方からお話しすると
日本は、流通量全体の9割以上がこれです
が、フランスは6割くらいに留まっています
もっというと、
フランスのスーパーで3番は買えません
更にいうと、日本で定義されている3番は
もはや、フランスでは生産されていません
なぜか?
それは、食にうるさいフランス人たちが
ケージ飼いの玉子は美味しくないから、と
生産をボイコットしている訳ではありません
それは、
ケージ(トリ箱)に閉じ込めて育てるなんて
トリたちが可哀想じゃないか!という
いわゆる動物愛護精神に因るものらしいです
実はコレ、世界的にはどんどん広まっていて
欧州資本の大手スーパーがケージ飼い玉子を
販売しないと宣言したのは、かれこれ8年前
事の発端は、同じ年にEUが発した
”ケージ飼い禁止の指令”だそうでして
それに続々と流通産業が追随したとのこと
とはいえ、急にケージ飼いから放し飼いへ
シフトするのは難しかろうということで
上記の指令に追加法案的なものを設ける事で
EUは養鶏農家への配慮を見せたんだとか
その”追加法案的なもの”を平たく言うと
畳4畳半の和室から2階建・庭付の戸建てに
トリ箱をアップグレードするなら
ケージ飼いを続けてもいいよ、というもの
(仕切り内に、巣・砂場・止まり木を設置)
そんなわけで、フランスでは上記のような
2階建・庭付のケージ飼いは続いていて、
これがフランス全土の流通量の6割ほど
日本は、まだ従来型の4畳半が主流なので
同じ3番でも定義が全然違うんですね、はい
ちなみに、他の欧州諸国はもっと進んでいて
各国のケージ飼い玉子のシェアは以下の通り
・スイス=0%
・イタリア=12%
・ドイツ=13%
・イギリス35%
スイスとドイツが上位にいるのは
なんか妙に納得感があるものの
イタリアが入っているのは意外かも…
(↑偏見)
フランスを庇うわけではありませんが
玉子の年間生産量・EUトップを誇る国で
一気に流通のシェアを変えるというのは
難しいんでしょうね、きっと…
以上…
日本のような濃くてトロリとした黄身には
未だに巡り合えておりませんが
(きっと、品質よりも品種の問題で)
意外とフランス玉子も頑張ってるよ
というお話でした
*****
たった一度の人生なんだから
失敗したって思うがままに生きる方が
自分らしいと思ったのが、2019年の春
これから何が起こるかわかりませんが
転んでも前に倒れて、いつも上を向いて
パリの洗礼を沢山浴びながら
毎日を楽しみたいと思います
郷に入れば、郷に従え
この際、パリのことをトコトン好きに
なってみようと思います
”フランス・パリをこよなく愛す”
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私も、早くパリが好きになれるといいなー
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MICHI